先日、何気に
オラワッパ大会に出品したワッパを見ていたら・・・。
「なんじゃぁ、こりゃぁ!」
田んぼのヘリの素材の石膏と、田んぼに張った水の素材の透明レジンの間に、それはもう、バカ太いスキマが!

「このやろう、完成から2ヵ月近く経ってまで、このオレを悩ますか。」
理由は大方見当がついています。石膏が“完全硬化”しないままに、透明レジンを張ったんで、レジン硬化後に石膏の水分が抜けた分だけ縮みを生じ、スキマがあいてしまったんでしょう。
石膏は二度硬化します。一度目の硬化である表面硬化はものすごく早いですが、二度目の硬化となる、内部の水分が完全に抜け切るまでは、時間がかかります。
けど、丸一日は乾燥させたんだけどなあ。もちろん、冬場ですから、丸一日の乾燥じゃあ不足だったのかも、と思わなくもないですが、そんなに厚く盛らなかったし、エアコンを入れた部屋で乾燥させてたんですが。
この石膏に透明レジンの組み合わせ。製作時にも、かなり僕を悩ませてくれたのですよ。これも石膏内の水分が原因だと思われますが、“このレジンを田んぼに流し込めば完成!”という時に、レジンにアホ程気泡ができましてしまったのです。
もともとこの田んぼには、兵士が落っこちた穴と田んぼから出るまでの足跡が入れてあったんですが、その足跡内に特に多く気泡が発生してしまい、表面に筆塗りで色をつけ、濁った水にかえたという経緯があります。
実際、真夏の田んぼでは水の中が気泡だらけになっていることも多いんですが、レジンは気泡が出来やすい素材ですから、いかにも作業の失敗を後付けの理由で誤魔化したみたいに思われそうなんで(いや、実際にそうなんですが・・・)、潔く(!?)塗りつぶしたワケです。
ただ、当初は、“人が歩いて濁った水が、再び澄む程時間が経った。”ということを表現しようとしていたんですが、“ワッパが落っこち、人が歩いて水が濁った。”という表現の方が、見た目に分かり易いんで、結果としてこちらの表現に落ちついて良かったと、強がりでなく、本気でそう思います。
石膏の上に透明レジンの組み合わせは初めてじゃなかったんですが、結果は好転したとはいえ初めての事故が、コンテスト出品作品の完成目前に起こってしまったんで、この2つの素材の組み合わせ(いや、透明レジンそのものかな。)、もう少し研究を進める必要がありそうです。
幸い、石膏に着色した色、その他の素材は全て残っているんで、スキマは簡単に補修できそうです。補修後の画像は、またここでアップします。