今はこれが精一杯・・・。

 俺がこの作戦に参加してからすでに3ヶ月がすぎた。

 やむことの無い銃撃の雨、繰り返される突撃命令。戦いは熾烈を極め、この果てしない地獄の中で、敵、味方に関係なく、無数の兵士がまるで虫けらのように死んでいった。

 主だった軍事拠点や有益な資源もないこの惑星に、次々に投入される部隊、激しすぎる抵抗。ただのゲリラ掃討戦にしては不釣合いな状況だと、誰もがそう感じていた。

 ある日、俺達の部隊が辿るルート上の地面が抜け、敵の激しい攻撃に遭った。戦いは地下へと移り、そこでもまた、新たに屍の山が築かれた。

 無数の敵が迎える地下への入口。だが、ここを突破すれば、この作戦の真実にたどり着ける気がする。

 確かな情報は無いが、俺の勘がそう言っている。

 何よりも、俺たちに他の選択肢などなかった。
   



                               「虎穴」

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 先日、バトリング大会2007に、滑り込みでエントリーしました。たまたま締切日の12日が休みだったので、「一晩中作業して朝から撮影すれば、昼には投稿できる。」と考えていましたが、結局郵便局に行ったのは午後4時30分を過ぎた頃。コンテストものはいつも締切りギリギリですが、今回は途中で何度も「ホンマに間に合わんかも。」と思いました

 間に合ったとは言っても、エントリーすることができただけで、完成度は、それはもう、しっちゃかめっちゃかで・・・(苦笑)。

 残り2週間に差し掛かったところで、もう何が何だか分からなくなり、一旦気持ちをリセットしようと作った作業工程表がこちら。
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 ディオラマ、特にボックスは作業の段取りを誤ると、何でもない作業が、とんでもなくややこしいものになってしまいますので、目で見て分かりやすい資料を作っておくと、気分的に楽になれます。この表の番号の順は特に関係なく、必要な箇所から作業を進めていきました。この番号のうち2つは時間的にどうしても間に合わず諦めましたが、まあ一応作業量だけはこなしました。

 細かい部分のアップ画像や説明はHPでしますので、ここでは全体の雰囲気だけお見せしておきます。

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 今回もボックスです。建築物内のシチュエーションとはいえ、特にボックスにする必要はないのですが、やっぱり移動や保管を考えると、ボックスの方が都合がいいので。

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 作業効率と撮影時のことを考えて、正面のガラスと向かって左の側面を開放できるようにしています。天井は透明アクリル板と、木目シートを貼ったポリプロピレンのクラフトシートの2重構造にしました。理由は・・・。

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 今回は、電飾などのギミックが何もありません。ですから、コンテスト作品としては特に必要のない(メインカットには写らないという意味で)、天井スラブ内の電線、ダクトを再現しておき、ただの箱と思わせておいて、天井をあけると・・・、というオマケ的な演出を狙ってのことです。

 細かい部分はHPで、と言いましたが1枚だけ。
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 着色後の雰囲気がどうなるか不安でしたが、まあ、ちゃんと車両がクラッシュした感じになっているかと・・・。瓦礫や破片が少ないですが、ばら撒いた瓦礫を固定する時間がなかったというだけのことでして、これからいろいろと足していきます(汗)。現在、画像に写っている瓦礫はしっかりとベースに固定されています。


 ところで、今回、なぜ“地下鉄”というシチュエーションを選択したかといいますと、もう10年以上前の話になりますが、卒業旅行で行ったロサンゼルスのユニバーサルスタジオで見た、“大地震”というアトラクションに影響を受けてのことです。

 本家のユニバーサルスタジオはトラムに乗って、移動しながら大方のアトラクションが見学できるのですが、そのトラムが地下鉄の駅構内を模したセットに入ると大地震がおき、揺れに揺れ、壊れに壊れた後、最後に天井が抜けて地上からタンクローリーが滑り落ちてきて爆発、炎上する様が、当時からどうしてもボトムズの世界観とリンクしてしまい、いつかボトムズの作品としてディオラマにしてやろうと思っていましたもので。

 ですから、今回は、初めにシチュエーションありきで、ストーリーは無理やり後付けにしたものですから、ストーリーとタイトルの写真に、イマイチ繋がりが持てない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

 もともと、ボトムズでは、地下や建築物内での戦闘は多く見られるのですが、今回の作品のシチュエーション、つまり、敵が待ち構える地下へ突入するというものは、まんま、「ラストレッドショルダー」のシチュエーションに当てはまると思います。ですから、ベースを地下鉄ではなく、そういった雰囲気の基地めいたものにすれば、見る人に違和感を与えることは少なかったとは思いますが、そうすると、ただ沢山ATを使用しただけの、何だかイベント展示用の作品みたいになってしまうような気がしたので、多少アストラギウスのニオイが薄くなっても、“地下鉄”で押し通すんだ!と思い、あえてこういう形で挑戦してみました。

 今回の作品も失敗続きで、大変厳しい作業になりましたが、最終的には何とか自分の思い描いていたシーンに近いものが出来ました。「もっと、やれるはず。」と思いつつ、なかなか上手くいかないのは、現状では、そこまでの力量しかないということ。ですがこの、「もっとやれるはず、もっとできるはず。」という勘違いや思い込みを大切にして、次の作品を作っていきたいと思います。
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by ikaremanbou | 2007-11-15 21:58 | バトリング大会2007 | Comments(10)
Commented by にいやん at 2007-11-15 22:15 x
すげぇぇ ぜひ機会あればナマ見してくださいよ!
ここ見てたらいっつもジオラマ作ってみたくなりますわ~
そんな根性ないんですがね!

ほんと乙でした!
Commented by 赤鼻のキム at 2007-11-15 23:00 x
頭領、改めてお疲れさまでした。
マジ、今回はキツかった。頭領との約束を反故にするところでしたよ。
しかし、凄まじいまでの作業量ですね。地下鉄そのものですよ。シュチュについてもゲリラの掃討戦とのことですから無理はないのでは?地下鉄はレールもあるので、ゲリラにとっても神出鬼没、格好の移動ルートでしょうし、ルート等改変して要塞化も容易いのではないでしょうか。そして戦力が集積しているところに偶然落ち込んだとしたら… まさに「虎穴」ですよね。
工程表は頭領らしいなぁ。私も頭がワヤクチャになって残りの作業をリスト化しようと思ったけど結局脳内でw
Commented by コジマ大隊長 at 2007-11-15 23:06 x
激しくお疲れさまでした〜
しかしいつも頭領の作品は説得力と演出力がズバ抜けて高レベルですね
細かい所まで再現していてまるで現場の写真を見ているようです
いつか現物をガン見させてくださいね
Commented by ikaremanbou at 2007-11-18 00:49
>にいやんさん
 ねぎらいのお言葉、ありがとうございやす。

 地面の素材に、結局石膏使いまくっちゃって、かなりの重量になってしまったんですが、頑張って持ち運びますんで、また見てやって下さいませ。

 ジオラマ、一度作ってみたらやみつきになりますよ~。完成間近でパーツ傷つけても、そのままダメージ表現で誤魔化しゃいいわ、と思えるお気楽さが・・・w
Commented by ikaremanbou at 2007-11-18 01:09
>赤鼻のキムさん
 お疲れ様でした~。いつも冷静で何事にも常に余裕がある、という雰囲気の赤鼻さんが、あのように追い詰められていく様は中々お目にかかれるものではないと思いブログを追跡させていただいてましたが、頻繁に変わっていく一言メッセージには笑わせていただきました。そしてやっぱりどこか余裕があるな、とw

 設定は今回、かなり苦労したんですが、そこまで肯定的にとらえていただけると、恐縮です。“ゲリラ”という単語がでてきてからは、比較的スムーズに文章が作れたのですが、作品の背景が日本の地下鉄構内なんで、世界観を壊しはしないかと少々心配していたもので・・・。

 赤鼻さんとは、バトリング大会のご縁から交流させていただいてますので、今後とも大切にしていきたいイベントです。来年はお互いにもう少し始動を早くして、余裕のエントリーといきたいものですねw
Commented by ikaremanbou at 2007-11-18 01:25
>コジマ大隊長さん
 ありがとうございます。

 自分はオリジナル設定遊びがしたくてディオラマをやっていますが、いつも文章を作るときは「寒っ!」と思われはしないかと心配してますので、説得力があるといっていただけると大変嬉しく思います。

 今回、時間的に情報量と精度の二者択一を迫られたんですが、自分達の身近にあるものを形にするには、どうしても情報量は捨てられなかったんで、とにかく形にすることだけに必死で、とてもガン見に耐えられるものでは・・・。

 遠目から薄目で、さらに制作期間を差し引いて、暖かい目で見ていただけるとありがたいです・・・w
Commented by ほほり at 2007-11-18 08:56 x
完成おめでとう&お疲れ様です~

(根性のない俺ならHJのオラタコに逃げていたかも・・・)

車両の潰れ方とか傷まみれのATとか~
緊迫した雰囲気感じます!

天上の上斜め下からじっくりとみたいです~!
見れる日を楽しみにしていますね~!
Commented by ikaremanbou at 2007-11-18 23:43
>ほほりさん
 ありがとうございます~。

 いや~、ほんと必死でした。バトリング大会はボトムズに対する愛情や情熱重視、オラタコはテクニックのみ重視という感じがするんで、オラタコに流れる訳にはいかなかったんですよね~。

 最初、ビッグキャリーの弾痕がちと多いかな~、何て思ったりしたんですが、ペールゼンファイルズを観たら、ATのダメージ、少ないな~なんて思ったりして・・・。

 また実物見てやって下さい~。
Commented by 赤鼻のキム at 2007-11-19 13:00 x
とんでもない! もっとも重要な顔の塗装が残ってましたので、余裕など全くありませんでしたよ。疲れのピークは10日夜でしたね、リタイヤしようかと。でも一つ一つ片付けていけば後で楽になると思って個別撃破でノリきりましたw

次回(あるんかなw)は今回諦めたAGのジオラマで参加したいですね。「この人、メカ作れないんじゃ?」と思われてもシャクですしww
Commented by ikaremanbou at 2007-11-19 19:06
>赤鼻のキムさん
>リタイヤ
メカなら少々妥協しても他人からはそれなりに見てもらえることもあるかもしれませんが、確かに顔色の悪いココナやバニラは見たくないかも・・・w

今回諦めたジオラマ!?3体もフィギュア作って、まだそんなこと考えてたんですか!見たい見たい、赤鼻さんのジオラマ。

そういう自分はひそかにミクロマン改造のジオラマで挑むつもりでwすでにストーリー、タイトル共に出来ているんですが、こればっかりは途中リタイヤも大いにあり得ることで。まずは自作した顔が人間に見えるよう練習するところから・・・ww